理学療法に活用したい考え方〜高岡英夫〜
今年に入り、セララボで山口光圀先生に直接指導いただいたり、清泉クリニックの脇元幸一先生の文献を読んだり、BODY readingのDVDを見たりと今までしてこなかった視点での治療法を学び、福井勉先生の皮膚運動学や姿勢の見方、入谷誠先生の足部、石井慎一郎先生の基本動作についても復習して学習しました。以前に気付けなかった事が今なら先生方の教えて下さる事が理解できるようになってきました。そして気付いた事は優秀な先生はそれぞれ専門性はあるものの同じ事を考え、アプローチ方法は違えど同じ方向を向いているという事でした。
僕の感じ方なので間違いかもしれませんが、人間は本来効率的に動けるような姿勢をとっているが生活環境やスポーツなどにより、負担がかかり身体の軸がぶれていると力を発揮できずさらに身体のあらゆる場所で代償動作が働く。そうならない為には脊柱がゆるゆる〔特に胸椎〕である事、動く際にしっかりと固定〔特に腰椎〕される事、足の重心軸が脛骨直下に来る事が必要で、これらを改善する為に栄養管理や体力向上をしたり、血流の流れを変えたり、皮膚の誘導を行ったり、精神を整えたり、基本動作ではどの様な筋の使い方が良いのかを練習したりと様々な角度からアプローチをしているのではと思っています。理学療法で有名なトムマイヤーズやヤンダ、マッケンジー、ボバース等の様々な先生も同じ様な事をおっしゃっています。
僕自身、この様な考え方になってから明らかに患者さんの反応が変わったと実感しているので今後も一流と言われる指導者の書籍を読んで行きたいと思うのですが、これらの考え方の導入として僕が理解しやすかった本がありますので紹介したいと思います。
ゆる体操の考案者である高岡英夫先生の書籍です。高岡英夫先生は東京大学大学院を経てスポーツ選手などに指導をしている運動科学者です。
一般の方向けに作られている本なので凄くやさしく一流のアスリートとそうなれない選手の違いなどを解説してくれています。理学療法士として4~5年も働くと行き詰ることがあるかと思います。そんな時には違った視点を持つ為にも良い本だと思いますので時間があれば読んでみてください。
体の軸・心の軸・生き方の軸―人生を豊かにするハッピー「軸」理論
- 作者: 高岡英夫
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2010/01
- メディア: 単行本
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