高岡英夫著人生、ゆるむが勝ちを読んで
高岡先生は様々な部位を緩めるべく、ゆる体操を考案されました。ゆる体操の詳細は本を読んでいただければと思います。本の中でウォーキングとゆる体操の比較をしていますのでそのまとめについて、
①STAIという評価方法で快・不快感の変化
ウォーキングでは運動により不快感が上昇し、運動終了後はスタート時と同様水準
ゆる体操では不快感が減少し、運動終了後はスタート時よりも減少する
②心拍数について
ウォーキング、ゆる体操共に運動時の心拍数は増加するが運動終了後は
ウォーキングでは心拍数が減少、ゆる体操では心拍数はスタート時と同様水準
著者によるとゆる体操の方が血流改善効果が持続するのではないかと述べています
③交感神経・副交感神経について
ウォーキングでは交感神経が優位となり、運動終了後は交感神経・副交感神経の比
率はスタート時と同様水準
ゆる体操でも交感神経が優位となりますが、運動終了後はスタート時よりも副交感
神経が優位となります。
これらの事からゆる体操のevidenceを証明しておられます。
これらの精神活動や血流などについての考察は理学療法士及び医療従事者のみなさんは不得意な方が多いのではないでしょうか、頭の隅にこの様な情報があると患者さんのストレスなどに考慮したプログラムが立てれるのではないかと思います。